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  沈黙
沈黙の架け橋 第1回

お相手:宮前賢一社長
(株式会社 日広エージェンシー 代表取締役)

場所:日広エージェンシー近くの立ち飲みセルフ焼き鳥屋
(昼間は鶏肉卸店)


煙黙々…ここは立ち飲み所。しかも、オシャレとは程遠いおっちゃん達の溜まり場。ドリンク・おつまみ類はセルフサービス。焼き鳥のみオーダー制で、たこ焼きの船皿に盛って持ってきてくれます。ああ、チープの極み。これこそ、中島らもさんが愛した世界!今日のお相手は、その中島らもさんの原点とも言うべき、広告会社:日広エージェンシーの社長です。

 宮前社長のことは、らもさんの追悼ライブの時に初めて舞台上の姿を見ていました。ビールで酔ってるおっちゃん(というか、あの日酔ってない人はいなかったですが)、らもさんの話して嬉しそうやな〜と。しかもほっといたら、らもさんの話を永遠してそうでした…まるで自分の息子を語るかのように。

さ、紙コップにビールを注いで…今日も饒舌に息子を語ってください!

☆早く自分を知ってもらうこと
 私はらもさんの本の中で、"会社でうまくやっていくには、自分というものを周囲に早く分かってもらうことだ。"みたいな言葉があって、いつも頭の中に残っています。目の前に就職の文字がちらついていた、大学の頃読んだからでしょう。


宮前社長「あいつ、そんなん言っとったん?たった3人の会社やで。ま、俺とこおった時は"らも"でなく、"裕之"(らもさんの本名)を知ってもらいたかったんやろうけどな。」

 "あの人はああいう人だから〜"と許してもらえるようになるには、自分を知ってもらわないとね、という言葉。今考えたら、らもさんは会社内だけでなく、『社会相手に自分を知ってもらう』レベルの人でしたが。テレビで、サングラスを盾にらもさんが寝ていても"ああいう人だから〜"と妙な納得、苦笑微笑。本当に稀なお人でした。

☆あいつの悪口聞いたことない

宮前社長「中島が人の悪口言ってるところ見たことがない。逆に、あいつを悪く言うやつもおらへんかったわ。」

 その理由を、"育ちの良さ"と社長は分析されていました。そして"人を見抜くのが早かった"という言葉も何度も出てきました。その人のいいところ・悪いところもひっくるめて愛してしまうところがあったように思います。その人の使える部分をいかに出してやるか…懐の深さ・愛ですかね。

宮前社長「俺がおごったったぶん、今じゃあ有名になっていった、その頃の若手におごってやってたみたいやな。」

 誰とでも仲良く出来る感じでない、らもさんですが(失礼…)、実際はそうでもなかったんですねぇ。頂いた分、他の者に分配を。なんにせよ、酒とらもさんは切り離せない、人生ツールなきがします。私もらもさんが生きていたら、おごっていただけたかしらん?
 らもさんは、(いわゆる新地などにあるような)高いお店が"硬くなってしまって"ダメだったらしい…。やっぱり、安くて延々と飲みつづけるスタイルがあってます。気を使ってなさそうで、気い使いなところが見うけられる話です。



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